ドーラビーラについて
「城塞」は、都市の南西部に位置し、一辺140m、高さ15m、幅10mの壁に囲まれて聳え立つような威圧感を示す。東西南北にそれぞれ「城門」をもち、西側には外郭ともいうべき施設があり、北側には儀礼を行ったと考えられる350m×80mの広場のような長方形の施設がある。城塞の南西隅には、直径4mの巨大な井戸があって、城塞の中央を東西方向に横切る「通り」の南に面した2ヶ所の半地下式の「沐浴場」に水路でつながっている。 「城塞」の城壁は、内部に向かって傾斜していて、少なくとも北門の近くと東門の近くには雨受けが設けられ、東門近くの雨受けには、滑り台のような石板が備えられて、雨水を集水溝に流し、集水溝に集められた水は「城塞」の地下にある水路を通って城塞の西側にある外郭の特別な貯水槽に集められる仕組みになっていた。「城塞」は神聖な空間と考えられていることから、そこに降る雨は特別な意味をもたされていたのかもしれない。また外郭には紅玉髄などをビーズに加工する「官営」とも推定される工房が設けられていた。
「城塞」の東門を出ると、階段が設けられた幅25m以上、岩盤までくりぬいて深さ7mに達する貯水槽がある。また「城塞」の南方向にも幅35m以上、横26m、深さ7mの貯水槽が発見されており、両者はべつものなのかつながるのかは今後の調査を待ちたい。 ドーラビーラの周辺は降水量が少なく雨季に集中的に降る雨水で増水した南北の川をたくみにせき止めて、標高の高い貯水槽から低い貯水槽へ水がたまるように外壁のすぐ内側、西側、北側、南側に幅数十メートルの貯水槽が設けられていた。
ドーラビーラで特筆すべき重要な発見は、「城塞」の北の城門を下った左脇の部屋の地中から10文字分と思われる インダス文字が発見されたことである。文字は、縦30cmを測り、材質は石灰の一種を用いたと思われ、土の中におかれただけのようなデリケートな状態で発見された。そのため、インド考古局の発掘調査団ではビニールシートと土を交互に重ねて文字自体に圧力がかからないように丁寧に埋めて保存している。この文字の性格については、地面に木板の痕跡がのこっていることから北門に掲げられた「看板」の文字ではないかと考えられている。つまり看板本体は落下した後腐ってなくなったが文字だけは残ったのである。10文字でよく目立つのは、楕円を六等分したような車輪のような4文字である。インダス文字研究の権威として知られるヘルシンキ大のアスコ・パルボラ博士は、この文字は太陽を意味していて権力を象徴している可能性が高いとする。この「看板」に書かれた文字は、王族一家の名称か神聖なる神の名前か都市自体の名前ではないかと考えられている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
グジャラート州に所在するインダス文明の大都市遺跡の1つだそうです。
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